落語家に学ぶコミュニケーション術

卓話の世界

落語家に学ぶコミュニケーション術

桂 福丸 様

<落語家という職業について>
・落語家は、日々違う場所、違うお客様の前で話をする仕事である。たとえ同じ演目であっても、間やリズム、スピード、息などを変えることで、その日のお客様に最も満足していただけるように現場で調整している。
・寄席に行くと演目が発表されていない。これは、前項同様、演目選びもその日のお客様に合わせて行うためである。
・落語家は言葉を使って落語をするが、お客様と会話をしているわけではない。すなわち、実は言葉を使わないコミュニケーションをお客様と取っている。それが「空気を感じる」ということである。

<落語家になった経緯>
・元々、舞台に立つ仕事が自分に合っているという感覚があった。そのため、学校を出てからフリーターをしつつ、舞台の様々な活動をしていた。その中で、自分に合っているものが「落語」であるという確信を持つにいたった。
・「好きなこと」「楽しいこと」と「自分に合っていること」は必ずしもイコールではない。「自分に合っていること」に出会えることが幸せだと思う。
・入門は28歳の時、四代目桂福団治に入門。

<新型コロナウイルスの落語界への影響について>
・生の舞台は、お客様が集まってこそ成り立つものである。各報道などで心理的に「怖い」と多くの人が思い、半年以上にわたって大きな打撃を受け続けている状態。
・科学的には、適切な対応を取ればほぼ日常生活と同じ状態で舞台鑑賞は可能なのだが、一度怖いと思った人(特に高齢者の方)は、なかなかもう一度舞台鑑賞には出向かない。生の舞台に行くこと、友達を誘うこと自体でバッシングを受けたりすることもある。
・子どもたちに向けての落語動画や、オンライン配信なども3月以降取り組んでいるが、全体の仕事量の4~5パーセントのカバーであり、やはり生の舞台活動を取り戻していくことが必要である。9月末から10月頭の、一般の方の動きを見ていると、「近くの舞台鑑賞」より、「遠くの旅行」を選ぶ人が増えている。文化の正念場が来ていると考える。

<まとめ>
・コミュニケーションは「想像力」の産物である。相手が発した言葉やサインを「想像力」を使って理解し、イメージをつくりあげる。「キレる」状態は、想像力が停止している証拠。人は生きていく限り、自分の想像力を常に磨く意識が必要であると思う。

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