母子関係の今

卓話の世界

母子関係の今

育母連(正看護師)代表
辻 直美 様

 「ワンオペレーション育児」は、何らかの事情により、たった一人で育児をしている状態のことです。主夫:男性が育児をされる場合も有りますが、今の日本では育児をするのは女性の任になっています。核家族、単身赴任、夫の長時間労働による育児にかかわる時間が少ない、シングルマザーなど様々な状況があります。出生率は減少傾向にありますが、「ワンオペレーション育児」は増加しています。正しく!コンビニエンスストアを一人で切り盛りしている状態です。
 育児を一人で抱え込む母親は、夫や家族、友人、近隣、また行政に頼りたくとも頼れない状況にもあります。一人で育児の悩みを抱え込み「駄目な私」「できない母親」と自分で追いつめてしまい、気分が落ち込んだり、病気になってしまったり、また虐待にまで至ってしまうこともあります。そんな状態の「ワンオペレーション育児」の母親に寄り添いながら「育児を楽しい」ことに導いていきたいと私は「育母塾」をしています。正看護師として、赤ちゃんやお母さんと関わることにとても意義を感じていましたが、病気や怪我になってから看護師として会う母子、その前の対応や対策の重要性を感じて今の仕事をはじめました。
 「育母塾」では、抱っこの仕方、子どもの発育など様々なお母さんの悩みに向き合い、一緒に解決する方法をお伝えしています。その中の一つ「まぁるい抱っこ」は赤ちゃんの想いを受け取ることで赤ちゃんが自ら丸くなっていく抱っこです。赤ちゃんは「泣く」ことでコミュニケーションをとっています。「眠い」「お腹が減った」「おむつが濡れている」などまだ話すことのできない赤ちゃんは「泣く」ことで伝えているのです。それを育児中のしかも疲れている状態の母親は、自分に「駄目のレッテル」を貼ってしまうのです。赤ちゃんの「泣く」想いに耳を傾け、正しい抱っこをすることで、赤ちゃんは母親を信頼し、安心して抱かれることが出来るのです。
 昨年、「3秒で泣き止み」「3分で寝る」書籍を出版し、全国を講演して廻り、またテレビ出演の機会にも恵まれました。大きな反響となり、育児の楽しさ、親である幸せを十二分に感じていただける機会を作りつつあることを実感しています。日本はまだまだ育児に対する社会や地域のかかわりが少ないと感じることがありますが、私は一人でも多くの方に地域や日本のためになる「これからの子ども」の育児を楽しいものだと捉え、温かく見守っていただける世の中になる一役を担いたいと思っています。

最近の記事

  1. 【第37回吹田産業フェア2022が開催されます】

  2. 【吹田ロータリークラブ・ゴルフ同好会第3回コンペが開催されました】

  3. 【児童養護施設・社会福祉法人・大阪西本願寺・常照園様への防犯カメラ一式贈呈式が開催されました】

TOP