今こそ!ノルディックウォーキング!!

卓話の世界

今こそ!ノルディックウォーキング!!

吹田市立吹田市民病院
呼吸器アレルギー内科 部長
辻 文生 様

日常の臨床において高齢者の占める比率が増加の一途を辿り、今後医療資源は人的にも経済的にも困窮することが明白であり、医療体制も治癒・治療中心から疾病予防・健康増進にシフトしなければならない。これからは、少ない医療資源を効率よく利用するために、病気の発症を未然に防ぐこと、そして重症化しないように予防することが大切である。
ノルディック・ウォーキングは、両手に持ったウォーキング用のポールを地面に突きながら歩くスポーツで、1930年頃の北欧フィンランドでクロスカントリースキー選手のオフシーズントレーニングとして始まった。手軽で安全にできるスポーツで、最近ではリハビリテーション分野でも取り入れられ、健常人だけでなく多くの疾患患者に対しても比較試験や観察研究にて有用性が報告されている。ノルディック・ウォーキングは、今後ますますの超高齢社会を迎える日本において欠かすことのできない医療介入となる。

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