宝塚式心と体の磨き方

卓話の世界


元 タカラジェンヌ
堀内 明日香 様

私は5年半前に10年間在籍しておりました宝塚歌劇団を退団いたしました。本日は、私が宝塚で学ばせて頂きましたことを、私からの視点ではございますが、伝えさせて頂きたいとおもいます。

2014年に100周年を迎え、華麗で誰もが憧れる宝塚歌劇団。その華やかな舞台の背景には、伝統に裏打ちされた理念教育体制、躾や忍耐力また他者への心配り、メンバー全員の結束力を高める為の独自の教育があります。また昨年、政府より内閣総理大臣賞・文部化学大臣賞を授与され経営者のみならず、働く社員・次代を担う若者たちにも学ぶべき事柄が多いと言われております。

また、マネジメントで世界的に有名なピーター・F・ドラッカー著書【マネジメント・下】においても宝塚創始者小林一三の事績に触れていることから、宝塚100年の歴史とドラッカーの原理原則も絡めて研究させて頂くと、腑に落ちる点が沢山あり驚きました。本日は、エンターテイメントの世界から学ぶ組織においての原理原則・お客様へ満足サービスから感動サービスへ(挨拶・姿勢の魅せ方)素敵なマナーが人を呼ぶセルフプロデュース力の極意を伝えさせて頂きました。

【セルフプロデュースの極意】で大切なキーワードは、これです。
☆ゴールが明確
☆徹底

【ゴールが明確】私たちは、宝塚音楽学校に合格する。宝塚の舞台で輝きたいなど。一人一人に必ず、自分自身の明確なゴールの姿がイメージ出来ています。人間は自分がイメージしたものにしかなりませんから、この明確なゴールを持つことは大切と感じます。

【徹底】宝塚音楽学校に合格しますと沢山の規則があります。すべての規則は、身体に入り、出来るまで徹底的に先輩達のご指導があります。しかし、この【徹底】が実に有り難いのです。宝塚音楽学校は、すべて口伝えで伝えられます。紙などのペーパーなどありません。人が人に伝えると言うことは、自分がしっかり規則を出来ていなくては伝えられません。

だから宝塚は規則を全員が把握し出来ているので、強いのです。
お蔭で、忍耐力・精神力・礼儀の大切さをしっかり学ぶことができました。
私は、これこそ人間の大切な土台と感じています。
お蔭で、宝塚歌劇を卒業してからは、社会人として必要な土台を学ばせていただいたお蔭で、しっかり信念を持ち歩めているのだとおもいます。

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