卓話 2017年12月21日

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アイリッシュハープの弾き歌い


ピアノとアイリッシュハープの
弾き歌いアーティスト

中村 朋子 様

 今回はクリスマスのうたや、冬のうた等を弾き歌いさせていただきます。
 幼少の頃より、ピアノを弾いたり、曲を作ったり、歌ったりすることが好きで、将来はプロの演奏者になりたいと思った時期もありましたが、生まれつき右手に不自由があり断念。お稽古事として、大学受験時期前までピアノを習い続けていました。
 大学に入ってからは一旦音楽から離れていましたが、卒業間近になってご縁がありバンド活動や、ソロでのピアノ弾き歌いでライブ活動をするようになりました。
 大学を卒業した2000年春に、大阪市内のヴィンテージギター販売店で、商品としてではなく飾りとして置かれていた小型ハープに一目ぼれし、無理を言って譲っていただきました。ピアノの弾き歌いだと、ピアノのない会場ではできない、音響設備がないところでは電子ピアノやキーボードも使えないので、どこでも演奏できる楽器がないかと考えていた時期でした。ピアノと同じように、ドレミファソラシド…と順番に音が並んでいて、弾くだけで音が鳴るというところが魅力に思えました。
 楽器に付属していた英語で書かれたハープの初心者向け教則本を頼りに、あくまでも「ピアノの代用」として、購入してから1カ月でライブハウスで演奏を開始。1曲だけおまけでハープの演奏をする程度のものでしたが、珍しさもあり、半年ほどで結婚式やレストラン、ショッピングセンターなどでの演奏依頼を請けるようになりました。
 当時は、この小型ハープについて、インターネットでも情報があまりなく、おそらくアイリッシュハープであろう。そして、クラシックで演奏されているグランドハープの代用・練習用としてアイリッシュハープが使われているのだろうという認識でした。
 特に知識もないまま人前で演奏する機会が増えると、音楽系の大学も出ていない、独学のデタラメ奏法で仕事をしている、変なハープ弾きがいると言われる時期もありました。しかし、私は「ハープ奏者」ではなく、あくまでも「弾き歌いの伴奏、ピアノの代用」としてたまたまこのハープを使っているだけだと主張をし続け、現在に至ります。
 ハープというととても敷居が高い楽器に思えますが、シンプルで、もっとたくさんの方が楽しんでもよいのでは?という思いもあり、小さなお子様にも積極的にハープに触れてもらう等、弾き歌いを通じた人とのふれあいを大切に、これからも頑張っていきたいと思います。