卓話 2016年01月28日

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金本阪神・キャンプ直前リポート


コミュニケーション アドバイザー
梅田 淳 様

 いよいよです!超改革!我らが金本丸の出港間近です。

 毎年2月1日は、プロ野球選手にとってのもう一つの正月です。とりわけ、新監督を拝命した金本知憲にとっては今まで経験したことのない緊張に襲われる事でしょう。しかし彼の心の中には「覚悟」があります。彼とは長い付き合いです。現役時代から口にする「覚悟」の二文字は彼の著書のタイトルでもあります。プロ野球選手がグラウンドに降りる事、それは「覚悟」を決める事!決してグラウンドで多弁ではない男の背中には、ちゃんとその文字が書かれてありました。それを選手達は2002年から見ていました。そして2003年9月15日!男・星野仙一監督と優勝の美酒に酔い、2005年には岡田監督に自ら掴んだウイニングボールを手渡す事になるのです。それ以降、なんと38歳にしてキャリアハイを達成させる等、まさに鉄人と呼ぶに相応しい、尊敬に値する男です。しかしその後、「鉄人」が引退を余儀なくされる程の怪我!もがき苦しむ姿を何度も目の当たりにしました。

 それでも彼は「引退する日まで頑張る!」と誰に弱音を吐く事もなく毎年365日、戦い続けたんです。私は、彼が自ら「引退」を決断し重い鎧を脱いだ時「良かったね!もう自由だよ!」と引退会見のTV画面に独り言を呟いてました。

 あれから3年。背番号6が帰ってくる!正直複雑な心境でした。監督受諾の3週間前、「全く考えとらん!わしの人生勝手に決めるな!」「そうよね。やっと人間らしく怠けられてるのになあ!」こんな会話をしたんです。ある意味、今が幸せの極み、それが3年は短すぎる!そう思ったんです。おそらく本人もそう思っていたはず。しかし今度は、阪神球団が「覚悟」を決めて交渉してきたんです。本人もその「覚悟」に正直驚いたと言ってました。「今回は阪神入団の判断より悩んだ!」と、発表前日まで両親に告げる事もせず決断しました。しかし今度は少し重い「覚悟」になります。少し心配してましたが、全く問題なし!秋のキャンプをみてそう感じました。「厳しく」「明るく」「ハツラツと」阪神タイガースが生まれ変わってました!勿論「優勝」が目標です。しかしそれ以上に大きな歴史を、金本知憲監督が創ってくれる!そんな予感がしてなりません!大いに期待して下さい!