卓話 2020年01月09日

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琴と三絃の合奏


生田流
萩原 美和子 様
藤原 明美 様

 曲目は、
1、八段
 段ものと言われ、八つの段からできています。
 唄のないリズミカルな筝二部の合奏曲です。
 静かな川の水が滝へ、滝へド—ッと流れ落ち、飛び散る水の玉が滝つぼで跳ね返り、再び静かな装いで流れていく、という、水の変化をイメージしながら聞いていただけると幸いです。
 今回は二人だけの八段を演奏します。
2、けしの花
 芥子の花に寄せて恋の気持ちをうたったものです。
 本来、地唄と言われるもので眠くなったり、退屈だなと思われるかもしれませんが、私達が九州系で継承していきたいと思っている地唄です。
 以上2曲です。
 私達は伝統芸能を継承していくために、12月の第2週目の土曜日に舞と箏曲「縁(ゆかり)の会」を催しております。是非お越しくださいませ。

萩原様、藤原様プロフィール
 萩原 美和子
  九州系地唄を故山崎美也、山田良江に師事、高校筝曲部講師を30年勤め、少しでも若い世代に繋げたいと活動。
 藤原 明美
  筝曲を兼安忠子、九州系地唄を佐々川静枝に師事、NHK邦楽技能者育成会卒業。現在、美音会(みつねかい)会主として地唄継承に尽力。

 二人は、伝統芸能である邦楽の九州系地唄を継承するため精進し、演奏活動の幅を広げています。
 地唄は古典曲で三絃、筝で合奏し これに尺八が入ることも多く三曲合奏で演奏します。唄に三絃が伴奏し、それに筝が寄り添い、それに尺八が寄り添うというもので、唄が主です。唄、演奏を九州系本来のもので継承したいと取り組んでいます。